水の妖精 睡蓮と蓮の世界

スイレンとハスの違い

………学術的に言えば、スイレンスイレンスイレン属に含まれる浮葉性植物で、ハスはハス科ハス属に含まれる挺水植物である。平たく言うと、スイレンは浮き葉、つまり水面に葉を浮かべる植物で、ハスは挺水、水面から葉を立ち上がらせる植物ということである。スイレンも密生しすぎると葉を出すし、ハスも生育初期は浮き葉を出すので、これも絶対の見分けとは言い難いかもしれない。

 細かい違いをあげれば、スイレンの葉には撥水性がなく、ハスの葉には強い撥水性があることや、地下茎スイレンの場合は中身が詰まっているのに対して、ハスは穴の空いたいわゆる蓮根であることなど、さまざまな違いがある。

 

スイレンの絵で葉っぱに水玉がころころ転がっているものをたまに見かけるけど、あれはハスと混同しているということなのだな、ということがよくわかった。