ムーミン谷の夏まつり

 ミーサは、黒い喪服をきて、すみっこにはいこんで、ひとりでしくしくやっていました。
「ほんとに、あの子たちのことが、そんなにかなしいのかい。」
と、ホムサが同情してたずねました。
「いいえ、ちょっとだけよ。だけど、こんなにないてもいい理由があるときには、いちどきにないておくの。」
と、ミーサはへんじをしました。

なるほど。それはなかなか素敵なアイデアだ。
ムーミン谷の夏まつり (講談社青い鳥文庫)

ムーミン谷の夏まつり (講談社青い鳥文庫)