砂糖の世界史

 砂糖プランテーションは、砂糖きびの植え付けや刈り入れに集団労働を必要とし、また取り入れや、取り入れた砂糖きびの運搬を、できるだけ短時間で済ます必要から、そこでは遅刻などせず、時間を正確に守って働く集団が必要でした。集団で働くことも、時間を正確に守るということも、じつは、この時代のヨーロッパの職人たちには、たいへんむずかしいことでした。この時代のヨーロッパの職人たちは、なお、週末には飲んだくれ、月曜日は二日酔いで仕事をさぼるというようなことが、当然のように認められていました。「聖月曜日(セント・マンデイ)」といわれる慣習がそれです。

 たとえば現在の土日(感覚)が日月だっただけではないのか? 子ども向けの本だけに、こういった(現在では好ましいとは言われにくい)ライフスタイルについて断定調で書かれていると少し気になる。ともあれイスラム圏での週末は金曜日だそうだし、このあたりはちゃんと調べてみるとおもしろいかもしれない。



砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)