被差別の食卓

 カポイエラとは、黒人奴隷があみだした舞踏と格闘技を掛け合わしたような踊りのことだ。白人たちには踊っているように思わせておいて、実際は格闘技の練習をしていた、というのが本来のルーツだ。

 現在のサルバドルでは、観光客向けのショーとして屋内外で盛んに行われている。日本にもいくつかのカポイエラ教室がある。

BBQで知り合ったひとが会場脇でカポイエラをしているのを見て「あれはなんなんだろう?」と不思議に思った。ずいぶん攻撃的な動きのダンスだなぁと思った。その後『空手バカ一代』を読んで「え、あれって格闘技だったの?」と少し混乱した。これを読んで、ようやく腑に落ちた。なるほど。


被差別の食卓 (新潮新書)

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