男の子 女の子 幸せ名前大事典

「こんな「困った!」がありました」


case1:

「字画をよくしなきゃダメよ」と友達に言われ、ある小冊子を買って字画の合う名前のリストの中からつけました。ところが最近、ある占い師さんに子供の名前をみてもらったら、子供の前で「字画がまるで合ってないね、災難運だ」なんて言われました。それからは、ショックで食事もノドを通らない毎日です。

牧野:

失礼ですが、入ってくる情報がみんなひどすぎます。目と耳をふさいでいたほうがずっとマシです。

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case18:

私の考えていた名前があったのですが、夫の両親の出してきた案のほうの名前をつけました。とくにきらいな名前ではないのですが、友達がよくその名前をほめるのがつらいのです。悪意のないおせじだとわかっていても、みんなが夫の両親に軍配をあげているみたいで、ほめられるたびに泣きたくなります。

牧野:

友達にハッキリ「やめてくれ」と言えないのでしたら、夫の両親に「いやダ」と言えなかったのと同じことが、今でも続いていることになります。

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case19:

主人の家では代々名前に「善」の字を入れ、また知り合いの占い師の指示にしたがわなければなりません。私たちの長男は、上が善の字で、下は6画の字で、南の方角か火に関係する名前でなければならず、どうしても名前がつくれません。つぎの子のときは、下の字が4画だと言われ、ますますつけられません。もう子供を産むのもイヤです。

牧野:

名づけよりも、イエのしきたりにしばられているということがテーマです。このままでは、これからも一時が万事ではないでしょうか。

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caseそのものもやらせくさいものばかりで笑うが、それに対してにべもない返答ばかりかえす牧野先生はもっとおもしろい。そのあまりのおもしろさに、ぱらっと図書館で立ち読みだけするつもりが思わずカウンターに持っていってしまった。ああ、牧野先生ってば最高。自ら変な名前だけど(読めねぇよ!)