横を見ると、しのぶはまだスヤスヤと眠っている。 ちょうど浜名湖のあたりだろう、遠くの闇の中に漁火が浮かび、それがチラチラとゆれていた。 しのぶが目を覚ましたのは、名古屋をすぎる頃だった。 「起きてたの」 「うん」 「ずっと寝顔を見続けてくれたの…
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