なぜ野菜はおいしくなくて、果物はおいしいのか『はつみみ植物園』

 野菜とは、植物でいう根っこや茎、葉っぱなど自分の体そのもの。だから"食べられたくない"ワケだ。植物にとって自分の体そのものを誰かに食べられるメリットなどどこにもないわけである。道理で、不味くなるわけだ。

 一方、果樹が実らす果物"果実"は、その中に種があるので、鳥や小動物に食べられることで種を遠くまで運んでもらうため、"食べられたい"のである。だからおいしくなる理由があるのだ。

プールの開園を待ちつつ読んでいたので、暇をもてあましぎみになりつつあった我が子にこの部分を音読してみた。すると「でもさー、まずい野菜ってゴーヤとかピーマンとかトマトとか!種のある野菜のほうが多くない?」とすぐさま返された。

確かに果菜よりも根菜が好きな我が子にとっては納得しかねる説かもしれない…と思った。そもそも栄養学的に根菜を野菜としてカウントしてよいのかどうかという話もあるわけだけど。


はつみみ植物園

はつみみ植物園